(ワンクリック詐欺サイト)
※ ワンクリック詐欺業者がサイトの作り替えをしたようです。
● ワンクリック詐欺誘導ブログから「動画を見る」などのリンクをクリックすると「メガビデ」(以前は「無題ドキュメント」でした)というタイトルの動画サイトもどきの画面に飛ばされます。
(元ネタは「MEGAVIDEO」(「Dailimatio」「Woopi」同様、最後の一文字を削っただけです)。ちなみにオリジナルの「MEGAVIDEO」には「18禁裏サイト入口」とか「18歳未満退出」などという表示はありませんので。(画面クリックで拡大します))
・本物
・ニセモノ
● ニセモノの画面の方には、この下に保険の契約書並みの「詐欺業者に都合のいい利用規約」が長々と記載してあるのですが、注目して欲しいのは一番下の部分。
●「映像送信型風俗特殊営業開始届出済み」という記載がありますが、本当に認可が下りているのなら認可番号が記載されているはずです。ワンクリック詐欺サイトに認可が下りるとは考えられないので「無許可営業」とみて間違いないでしょう。
・参考記事:「映像送信型性風俗特殊営業営業開始届出」について
また、住所に関しても「東京都北区」のみと非常に曖昧な記載をしています。まともな会社なら、はっきりと所在地が分かるように記載されているはずです。
● 話を元に戻します。ニセ動画画面をクリックすると、次のようなメッセージがでます。
一見すると年齢認証に見えますが、よく見ると「お宝動画やアダルト情報を含むコンテンツになっておりますので八萬円で閲覧する方はお進み下さい」という文章を紛れ込ませています。
●「OK」をクリックすると、さらに次のようなメッセージがでます。前のメッセージと同様に「お宝動画やアダルト情報を含むコンテンツになっておりますので80000円で閲覧する方はお進み下さい」という文章を紛れ込ませています。
● ここでうっかり「OK」を押すと、ウインドウがいきなり黒バックになり文字が勢いよくスクロールを始めます。
● どうやら「そちらのデータを取得させてもらったぞ」と言うデモンストレーションの様ですが、中身を見る限りはどこかのサイトあたりのHTMLソースにすぎません。
● 続いて「お前の情報はつかんだから、金払え!」と言う画面に切り替わります。
・参考記事:IPって何?
● さらに続いて「金の振込先は電話で言うから電話しろ!」というメッセージが出ます。そちらがまっとうな商売しているのなら、支払先の口座番号を記載してあるのが当たり前なのですが、言っている事が矛盾していませんか?(笑)
●「金を払わない場合は訴えたり、プロバイダに情報開示してもらって『請求ハガキ』やら『督促状』を送りつける」と書いてありますが、現実には不可能です。
まず「ワンクリック詐欺」そのものが犯罪だという事を忘れないでください。
そもそもお金の振込先さえ明記していないし、まともな契約ならあらかじめ「これだけの金額がかかりますので、住所・氏名・電話番号をご記入の上お申し込みください」というのが正しい契約であって、その手続きすらせずにプロバイダや警察に被害届を出すというのだから笑えます。これで本当にむこうが被害届け出したら、捕まるのはワンクリ詐欺業者でしょうね。
・参考記事:特定商取引法第14条について
そしてブラウザのウインドウを閉じるボタンを押すと、次のようなメッセージが出ます。(これは、初めてだと結構心臓に悪いです。)
● これはかなりしつこいですね。(しかも悪質かつ陰湿!)
まず脅し文句の元となるIPですが、警察やプロバイダに「ワンクリック詐欺をやっているのだが、お金を払わない極悪人が不正アクセスしてきたから、相手の個人情報渡してくれ!」とでも言うつもりでしょうか?間違いなくワンクリ詐欺業者の方が捕まるでしょうね。しかも警察や消費者センターに被害届を出すというのだから笑えます。普通逆の立場だと思うのですが。
そんな訳で、IPや接続元のプロバイダ名、OSやブラウザの種類が分かったところで、ワンクリ詐欺業者は手も足も出す事は出来ません。相手はこちらがびびって電話をかけたりコンタクトを取るのをひたすら待っているのです。
ですのでこちらが何もしなければ、ワンクリ詐欺業者は何もすることは出来ません。無視して放置するのが最善の選択です。
【要注意】「詐欺サイト」に入場した場合、高確率でウイルス感染の危険があります。
詳しい内容については不明ですが、スパイウエアやこちらのパソコンのバックドアを開いて外部からリモートで操る事が出来るようなウイルスを送り込むようです。放置するとこちらの個人情報を抜かれたりする危険があるので、「詐欺サイト」に引っかかった場合、必ずウイルスチェックをしてください。
また、以下のような「Cookie」を送り込んでくるので、クッキーの削除もされる事をおすすめします。